KBYDと追い風に乗って

Pの落書き帳。食べたり飲んだりしてます。

推しのイベントに参加するために3日間で小型特殊免許を取ってきた話

 

 

 

序章

先日、私の元に一通のハガキが届いた。それは数ヶ月前に応募したゲーマーズでのお渡し会イベントの当選通知だった。

 

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これに行くためにもとい店舗特典のブロマイドを全種集めるために声優パラダイスRを大量に積んでいた私はまああんだけ買ったし当たるよねフフフン、と思いながら内心結構喜んでいた。

 

 

喜び勇んでハガキの内容を確認したところ、よくある注意事項の欄にこう書かれていた。

 

「顔写真付きの身分証明書が絶対いります」

 

……?

 

「顔写真付きの身分証明書が絶対いります」

 

 

………は?

 

 

「顔写真付きの身分証明書が絶対ないとダメでええええす!!」

 

 

 

…………はあああ??????

 

 

 

そう、私は公的に認められる顔写真付きの身分証明書を持っていないのだ。いや正確にはパスポートとか持ってたんだけど、去年行われた夏川椎菜さんのライブの本人確認のためにパスポートを持っていったら帰るときにライブ会場で失くしたんだわ。

 

 

これが発覚したのが7月の24日。他のサイトでもあるようにパスポートの再発行は高いし1週間、マイナンバーカードは1ヶ月かかるらしい。詰みか?

 

 

兎にも角にもなんとか保険証とか住民票とかの他の手段で入れないものか、ゲーマーズ様に電話することに。

 

会場の店舗に電話したところ、こちらではなくサポートセンターに問い合わせてみてくれと言われた。

 

なるほどそれじゃあサポートセンターに電話すんべとサポートセンターに電話したところ、

 

「現在営業時間外となっております。」

 

今日は金曜日、電話したのはお昼12時だよ?と思って詳しく調べたらサポートセンターは現在平日11時から17時までの営業らしい。やってるじゃん。

 

だって今は7月24日の金曜日…………!!!!!!!

 

 

そう、世間は前日木曜日から4連休だったのである。あまりにも世間とかけ離れた生活をしてたせいで完全に忘れてた。

 

 

というわけで電話出来たのが翌週27日の月曜日。

 

 

まあいうて本人確認甘いイベントもあるし特例だとしても電話先で懇願すれば他の手段でいけるやろwと高を括っていた。

 

 

 

 

ダメだった。どうしても、ダメなんだと。

 

 

 

詰みか?

 

 

即日発行できる身分証明書

 

と思っていた矢先、調べたところ安い金額で即日発行できる顔写真付き身分証明書があるらしい。それがタイトルにもある小型特殊自動車免許である。なにそれ?

 

どうやら私のような緊急で公的な顔写真付き身分証明書が必要になった人のための緊急手段のような免許としてひっそりと有名らしい。

 

小型特殊自動車というのは農作業や雪かき等の農作業で使われる、例えばトラクターやコンバインのようないわゆる農耕機のことを指す。そのため、農作業をしない人たちは全く縁のないものなのである。そら知らんわ。

 

 

まあイベントにいくためには取るしかない。私は決心を固めた。

 

 

イベントの5日前に。

 

 

5日前ってことは実質4日間しかないじゃん?しかもその中の2日は仕事じゃん?

 

しかもイベントにいくために髪を切ったり染めたりしたいので1日潰れるじゃん?

 

ということで私に残されている時間は3日とちょっとしかないのであった(白目)

 

 

勉強法と使用したアプリ

 

原付や小型特殊免許を取得した記事を見てみると個人差はあれどだいたい1~2週間ほどの勉強をしているようだ。そこを3日でやるというのだ。やべえ。

 

 基本的に試験内容は原付とかなり酷似しており、数問だけ小型特殊用の問題が出るらしいので勉強内容も原付のやつでいいらしい。

テキストを購入して取り寄せる時間もなかったため、ネットで調べた原付免許の勉強アプリを空き時間にやりこむことにした。

 

原付免許試験問題集

原付免許試験問題集

  • Trips LLC
  • 教育
  • 無料

apps.apple.com

 

 

このアプリは間違えた問題にチェックを入れて後でまとめて確認することができるので一夜漬けにはもってこいのアプリなのである。

 

 

とりあえず、すべての問題と演習をやって、間違えた問題や勘で当たったような部分、試験に出そうないやらしい問題にチェックを入れ、最後にチェックした問題を総ざらいするという勉強法で頑張った。もともと車に興味もなく、家に自動車がない家庭で育ったため、結構常識っぽいけど知らないことも多くチェックマークの数はとんでもないことになった。

 

小型特殊専門の問題に関しては、

 

・車両の長さ4.7m以下
・車両の幅 1.7m以下
・車両の高さ2.8m以下
・最高速度 時速15km以下

・最大積載重量 500kg

・自動車扱いなので自動車専用道路は通れるけど高速は乗れない

二段階右折は必要ない

・乗車定員 基本1人だが座席がある場合2人

 

あたりの基礎知識をなんとなくでいいので頭に入れておくといいだろう。使わなかったけど。

 

受験当日

 

そんなこんなで迎えた7/30。行きつけの美容院が予約いっぱいで7/31の午前しか空いてなかったため、この日しかないのである。

 

また、私が今回試験を受けたのは東京都の江東運転免許試験場であり、その他の会場に関しては多少違う点もあるので各自調べて欲しい。

 

 

いうて午前午後で2回試験受けられるし、最悪髪は切らずに翌日も試験を受ければ4回チャンスあるしいけるやろwって感じで結構軽いノリで会場に着いた。

 

 

 

 

ここでまた予想外のことが起きる。

 

 

 

 

会場で書類とか提出したり、視力検査受けたりして、3階の試験ルームで手続きをしてたら手続きの人が

 

「現在コロナウイルスの影響により公平を期すため、試験は1日一回までとさせていただきます」

 

 

だと。

 

 

この時点でチャンスが半分になった。しかもちゃんと髪切ってイベントで推しに会うためにはこのワンチャンスしかないのである。

 

 

・・・・・急に緊張してきたな。

 

 

試験会場もだが私が思っていた20倍は人がいた。めっちゃ混んでた。うっそやろ。

 

 

試験開始前に前のホワイトボードに書かれていた情報によると、私が受ける会場には75人くらいいるんだと。

 

 

ネットでよく言われる「目立つ」について

 

ここめっちゃ重要ポイントなんですけど、試験会場を間違えないように自分が受ける免許の種別を試験官が◯◯受ける人ー?みたいな感じで挙手をさせるのね?

 

そんで日にもよるとは思うんだけど、75人もいた会場で私と同じ小型特殊免許を受けた人はなんと0人でした。

 

 

つまり試験官が「はい小型特殊の人ー!」って聞いてきたときに挙手をするのは私一人。

 

 

しかも大きめの会場でほとんど最前列にいるため結構というかめちゃくちゃ目立つ。

 

 

試験官も物珍しそうにしているわけでもなく、単なる業務の一環としてやっているのでいたって普通のトーンで言っていたので、ネットでよく見る受付で驚かれたり、色々目立つとかはなかったのだが、これだけは目立った。

 

 

私はそういうのあまり気にしないタイプなのであれですが目立ちたくないって人にはきついかも。

 

 

試験の内容

 

本題の試験内容だが、9割くらいは勉強した内容が出てきた。というか、これ試験に出てきそうだなーとか思ってた問題がほとんど出てこなくて笑った。

 

出てきたのは、停止線の問題とか、狭い道路で行き違う時の優先する車の感じとか(障害物がある側の車が一時停止して対面する車を譲るとか、崖のある道路では崖側の車が止まって車を譲るとか)、後は普通に考えればわかる問題が多数だった。例えば、

・少しお酒を飲んだが、運転に自信があるので運転した

・車を運転する際は自分だけでなく、周りの人のことも考えて運転するべきである

 

みたいな。

 

免許の試験は全問正誤問題の正答率9割以上で合格となるため、50問中45問正解しなければならない。結構厳しい。

 

全問解いた感じ、43問くらいは自信を持って解答できたが残りの7問はちょっと自信なかったり全く知らない問題だったので二択の間違え方次第ではやばいかもなーと思っていた。

 

試験時間も他の受験者と違っていて、他の試験は50分なのに対して小型特殊は30分と少し短い。なので試験官が直接残り時間を伝えにくる。まあそんな時間かけずに終わったけど。

 

試験後の流れ

途中退室ができるので終わったら用紙を持って提出に行くのだが、試験官のチェックの際

 

「小型特殊だよね?すぐに採点して結果教えるから外のロビーで待ってて!」

 

とのこと。ちょっと特別な感じがして気分良かった。

 

ロビーで待つこと5分、試験官がやってきた。とりあえず合格とのこと。やった。

 

合格発表のときに君の受験番号は合格者のとこに掲示されないけど合格だから退出しないで待機しててねーとのこと。

 

ここからまた集合時間まで待機して、言われた手はずで合格発表。

 

思ったより不合格者がいて驚いた。まあ私以外の人は普通免許だとか大型二種だとかを受けてたので難しかったのかな?75人がいた会場でだいたい30人くらいが不合格だった。

 

 

後の流れは、提出した書類を確認したり結構待たされたり写真取られたりしてその日のうちに晴れて免許獲得となった。

 

 

簡単なタイムスケジュールは、

 

8:45くらい 試験場到着、書類提出でめっちゃ並んだ

9:20くらい 書類提出。ここで受験料(¥1500)払う

9:30くらい 視力検査とか始まる

9:50くらい 3階で試験受付。ここで1日一回と知らされる

10:00くらい   集合時間なので会場に行くも全然始まらない

10:10くらい    試験官登場。おせえ。

10:20くらい   諸々長々と喋った後試験開始

11:30くらい 合格発表。諸々手続きしたり確認したり。ここで交付手数料(¥2050)払う。

14:30くらい 再集合して最終確認。免許獲得。

 

 

って感じ。人が多かったので色々遅れたりもたついてたのでもう少しスムーズになると思う。とりあえず一発で合格して良かったーーーーー

 

 

 というわけで、私は見事3日間という短期間で顔写真付き身分証明書を獲得し、推しのイベントに行けたのであった。ヤッタネ

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小型特殊免許を選んだ理由

さて、ここまで読んでくれた方の中に原付でよくね?って思う人もいるだろう。

 

確かによく知らん農耕機なんかの免許を取るよりもワンチャン乗る可能性のある人は原付をとった方が将来的にも良いのかもしれない。 しかし、私は小型特殊を選んだ。

 

その理由として

 

  • 原付に乗る予定がマジでない
  • なんかちょっと面白そう
  • 講習を受けるのがめんどくさい
  • 費用を安く抑えたい

 

というのがある。特に一番下の「費用を抑えたい」というのが大きかった。

 

原付の免許を取得するのにかかる費用は

 

◯受験手数料 1500円

◯免許交付手数料 2050円

◯講習料 4200円

 

で合わせて7750円。もちろんこれは一発合格したらの話であり、試験に落ちたら受験料が毎回かかる。免許の交付や講習は試験に合格してからなので落ちたらかからないのは良心的か。

 

これに対し、小型特殊免許にかかる費用は

 

◯受験手数料 1500円

◯免許交付手数料 2050円

 

だけ。なんと講習も講習料もかからないのである。

今後乗らない免許のために8000円近く払うのはバカバカしくない?と思った次第であるため、私は小型特殊免許を選んだのである。

 

 

 

というわけでこれから急いで身分証が欲しくて、原付か小型特殊かで悩んでいる方で、上記の理由に当てはまる方は小型特殊免許にしてみることをお勧めしたい。勉強も頑張ればなんとか数日で詰め込める。

 

小特の免許を取ろうと考えている方の役に少しでも立てれば幸いである。

 

 

最悪全問二択に勝てば受かるからね!!!!

 

それでは。